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英語科 阿部宰

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TEACHER

2022.04.21UP

数値化可能も、不可能も。偏差値を基準にした学校選びに変化を。

PROFILE

阿部宰 英語科

  • 出身

    京都府京都市

  • お気に入り

    サウナ、野球、ソフトテニス

  • 授業でもっとも大切にしていること

    教師が、というより、生徒が沢山英語を話す。使う。

Theme1

求められているのは結果。
探究の成果を証明するために。

私が教師を目指したきっかけは、通っていた高校の先生たちが楽しそうに仕事をしているように見えたから。それに加えて、大学生の時に塾講師のアルバイトを経験したことで、教えることの面白さややりがいを知り、自分なりに適性があると感じて教員免許を取得しました。その後2008年に新卒として追手門に赴任し、今年で14年目になります。現在は難関国公立への進学を目標とするSSコースの英語と、探究科や国際、ICT、さらに2022年度からスタートする創造コースなど、本校が展開する特色のある分野を取りまとめる『学習推進部』の部長として仕事をしています。

私が担当しているのは、受験に向けた英語と、探究科や創造コースでの取り組みに代表される数値化が難しい部分を追求する授業の両方。その中で感じる課題があります。それは例えば一部の保護者の方から聞かれる「すべての時間を受験のために使ってほしい」といった声。確かに探究の授業は、受験をゴールとした従来のカタチとはまったく過程が異なるものです。しかしそこには、生徒自身が本当に自分に合った夢を見つけることができて、その実現に向けて意欲的に学び始めるという考え方がベースにあります。それを理解してもらうためにも、私たちに求められているのは、探究的な学びと受験との相関関係を物語る結果に他なりません。つまり進学実績にも良い影響を与えたという事実です。それを証明し続けることで、偏差値だけを基準に学校を選ぶという流れを変えていきたいですね。

偏差値だけを基準にして、
学校を選ぶという流れを
変えていきたい。

Theme2

高校の先生だからこそ
できることを、追い求めて。

これまで長く受験対策を担当してきましたが、点数をとることだけを目的とした授業は1回もしたことがないように思えます。なぜなら我々はあくまで学校の先生であって、予備校の講師ではありません。だから授業の内容も、試験で1点でも多く点数をとるために生徒たちを追い込むものではなく、例えば社会の仕組みを分かりやすく解説したり、生徒と個別に面談をすることで悩みを解決したりと、彼ら・彼女たちのサポートや、何かしらの気づきを与えることに重きを置いてきました。そうすることで生徒たちが自分の夢を叶えるために前向きに勉強をするようになってもらえれば、学校にいる3年間の幸せ度合いも大きく変わりますよね。

私は追手門がさまざまな特色や他にはない強みを持った学校であることを、もっと多くの人に知ってもらいたいと考えています。例えばこの学校では、探究科の先進的な取り組みが注目されているだけでなく、スポーツコースや創造コースとなど独自性のある学び方を選択することもできます。それでいて偏差値的に見ても、決して低い位置にあるわけではありません。また他の私立を見てみると、0限目から8限目までを設けて、強制的に勉強する時間を増やす例もよく見られます。そんな中で本校では、教員の働き方改革を推進すると決めて、すべての教師が自分のために使える時間が増えることになりました。これからは先生一人ひとりの成長が必要な時代。空いた時間を自己研鑽やリフレッシュに充てるなどして、提供する教育の質を向上させ、より本質的な学び方を実現する場として認めてもらいたいですね。

より本質的な学び方を実現する
学校として認められるためにも、
先生の成長が必要不可欠。

PAST 過去

4つ上の兄、5つ下の妹との3人兄妹でした。年が離れているせいか、ケンカはほとんどしたことがなく、大人になってもそれは変わりません。僕はとても活発でいつも走り回っていました。小学校のときから、陸上・サッカー・野球・ソフトテニスとアウトドアのスポーツをずっとやっていました。硬式野球部の顧問をしてますが、ちゃんと野球をやったのは、高校での3年間だけでした。(笑)

PRESENT 現在

2022.02.04

FUTURE 未来

海外移住して、違う文化で生活してみたいな。これまで、とにかく突っ走ってきました。自分のことを大切にしてこなかったわけじゃないけど、このまま突っ走り続けて、定年した途端に何したらいいか、みたいな未来だけは絶対にいや。仕事以外の時間をちゃんと考えないとやばい将来が待っている……。

FAVORITES

ASIAN KUNG-FU GENERATION 君繋ファイブエム

高校のときに、このアルバムに出会って無限に聞いてました。高校の頃からバンドもやってたんですが、好きすぎてこの中の曲をコピーしてました。最近聞いてないから、また聞いてみよっかな。

MY ITEM

Lord Jim by Joseph Conrad

ほとんど勉強してなかった大学4年間の集大成として、Joseph ConradのLord Jimを題材にしてNarratologyの研究をしました。卒論のための研究の時”だけ”はちゃんと勉強してました。遊びまくってた4年間だったという記憶しかないし後悔はしてないけど、やっぱり勉強はちゃんとしておいた方がよかったんだろうなぁ……(笑)

VOICE

01

教育業界のココを変えたい!

学校だから認められている慣習は全部取っ払いたいな。生徒たちにも有給休暇があってもいいと思うし、ちゃんと休みとか心理的ゆとりとか取れるようにしてあげたい。そのためには先生や保護者もゆとりがないとダメなのかな。

02

追手門学院中・高等学校にコレを導入したい!

生徒と先生が共同で利用できるカフェスペース。先生しか使えない、とかいうことじゃなくて、生徒と先生とが同じ目線でほっこりしながら話せる空間があればいいな。

03

生徒や保護者のみなさまに言いたい!

生徒たちは日々何気なく学校生活を送っているように見えますが、勉強・人間関係など本当にいろんなストレスを受けて帰宅しています。どうか帰ってきたら笑顔で「おかえり」と言っていただいたり、家を出るときは「いってらっしゃい」と言ってあげてください。 生徒たちも、いつも忙しいのに身の回りのお世話などしてくれている保護者にはちゃんとありがとう、と伝えましょう。それができたら十分だと思います。

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