Be independent.
Be cooperative.
Be creative.
学びの4要素「個別・協働・プロジェクト・リフレクション」の追求を大切に考えています。これらの要素を英語科の授業にどう落とし込むかということを常に議論しています。
例えば「個別」に関しては自由進度学習を取り入れています。今日1日の目標やどんな力をつけたいかを授業の始めに考え、自ら学び、最後は全員で振り返りをします。文法等で教師に聞きたい生徒は教室の前半分のスペース、ペアやグループのスタイルで取り組みたい生徒は教室の後ろ半分のスペース、静かに1人で取り組みたい生徒はフリースペースなどといった具合に場所を区切り、個別学習として生徒が自らの課題とする部分に立ち向かえる時間を設けています。学びの個別化で粘り強さを引き出す狙いもあります。
また、「Classroom Rules」といったものもあります。これはDEI (Diversity, Equity, Inclusion) レンズを意識した多様的且つ公平で包括的なクラスルームマネージメントを目指したものです。毎学期の目標として1つずつキーワードを設定し、学期でそれを達成するためにクラスルームルールを生徒たち自身で考えます。例えば1学期に掲げた”Diversity”を達成するために:
- Let’s actively join in the discussion.(積極的に話し合いに参加する。)
- Make mixed gender groups.(混合班を作ろう。)
- Accept a variety of opinions.(様々な意見を取り入れる。)
などそれぞれのクラスで3〜5つのルールを考えて実行していきます。
他にも授業の座席は生徒が決めています。教室内で英語を話す環境設定として、毎回の授業では3〜4人グループになって座ってもらうのですが、生徒自ら行動し、始まりのチャイムが鳴るまでに着席しておくことを毎時間行っています。「毎時間メンバーチェンジをする」ことを共通の設定とすることで、クラス内で色々な考えを持った仲間から多様な意見を取り入れられるように座席選びから自分たちで考え、行動できるような環境にしています。
日々の授業を通して、自己理解として自分らしさやアイデンティティを見つけ、同時に他者を理解し受け入れる姿勢を身につけてほしいと思っています。
Young leaderたちに
これからの社会を任せられる教育を
生徒たちがこれから価値創造できる人間になるためには、『創造性』『批判的思考』などの能力は必要不可欠です。「自分にとっての価値を創造する」→「社会で通じない」→「批判的に考え、粘り強く試行錯誤する(エンゲージメント力)」というプロセスが大切になってきます。社会経験ともいえるプロジェクト型学習と自立を目的とした自由進度学習を基盤に置きつつ、リフレクションを用いたセルフアセスメントを行うことで、これからの社会の担い手になるためのスキルを養っています。
同時に、教員の授業力向上と校内外での教育広報の戦略となる授業実践の推進を目的に教科会を行なっています。週1回の教科会を通して横の繋がりを作り、チームビルディングを常に意識することで、まずは英語科教員が安心・安全な場を作る意図があります。空き時間に他の教員の授業見学や国際交流部(ICT国際教育推進部との連携)としてインバウンド生とコラボ授業の実施なども行なっています。
視野を広げ、世界へ
「英語を話せるようになりたい!」ペラペラと話す人を見たらカッコ良いし、そうなりたいと誰でも一度は考えたことがあると思います。ただ、AIが翻訳してくれる現代においては、英語はペラペラと流ちょうに話せても意味がなく、目的を持って初めて生きた言語になる!ということを強く伝えたいです。
目的は何でも良くて、「海外の友達を作りたい!」とか「海外のマクドで問題なく注文ができるようになりたい!」とか「将来仕事で海外の取引先相手に商談したい!」とか、短期と長期で達成できる目標を考えることも大事かなと思います。
クラスから学年・学校を越えて社会に出た時、その境遇に通用する力を養うため、今あるソーシャルコミュニティを少しでも広げられるようにすることが肝要ですが、そのために最適な言語の一つが英語です。いつも当たり前に隣にいる家族や友達から離れ、慣れない環境に身を置いた時に、英語の授業を通して伝え続けているDEI (Diversity [多様性], Equity [公平性], Inclusion [包括性]) がきっと生きてくると思います。今皆さんが知っている世界はほんの一部。視野を広げるためにも英語というツールを大いに活用してほしいです。英語はただの通過点。英語を介すことでさらなるビジョンやコミュニティを広げ、よりauthentic(本物)な場で学ぶことができるチャンスを掴んでほしいと思っています。そのためにも時事問題やニュース、Hot Topicsは常に意識して触れる習慣を作ってくれると嬉しいです。