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2020.07.06UP

【先生コラム】『探究的な学び』って、いったいどんなもの?

高木草太 探究科

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探究

探究って聞いたら皆さんはどんなイメージを持ちますか? 私は職人さんとか、仙人とか、冒険者とかを思い浮かべました。ウィキペディア(超便利!)で調べたらこう書いてありました。 

『探究は、知識を論証すること、疑念を解消すること、ないしは問題解決をすることという目的のある思考過程のことである。』

うーん、やっぱりよくわからないですね。私は理論より感覚派、実践派なので、直感で捉えてとりあえずやってみてから考えるのが好きです。なので、探究についても皆さんと一緒に楽しく実践しながら体得していきたいと思っています。このように、もっと知りたい、マスターしたいという好奇心から学びは生まれるのかもしれません。

今回はそんな「探究的な学び」について書いてみたいと思います。

探究は遊びながら旅をする感覚

知識、スキル、マインドセット

そもそも学びってなんでしょう? 知識を得ることでしょうか?

知識が大切だということに異論を唱える人はあまり多くないと思います。しかし得られる学びは知識だけではないですし、学び方はそれこそ多種多様です。

知識だけを測っていたら、東大にだって学年最下位がうまれます。想像もできないですよね。大学1年生の時に、今勉強している内容は三年間で更新しないと形骸化してしまうと言われました。ショックでした。4年生の時には1年生の時に習ったことは古い知識になってしまっているのです。

だからこそ、知識を活かす力、つまりスキルとマインドセットをバランスよく身につけないと行けないと思います。ルールを覚えただけでスポーツがすぐに上達するわけではないですよね。スポーツ毎に必要な技能を練習しますし、その練習も一回失敗しただけで諦めたりしないですよね? 学校での学びも同じだと思います。

新たな学びの中心には「自分」

チャレンジ

これはあるスピーチからの引用なのですが、「CATという単語を書いてください」という問題があったとします。もしもCATのスペリングを知らない人が「KAT」と書いても「XYZ」と書いても、知識だけを評価していたらどちらも同じ、

「不正解」

と評価されます。しかし本当に評価が分かれるのは次の二択ではないでしょうか?

 1.CATを知っている人
 2.KATを導き出せる人 

前者の場合、CATは知っていてもDOGを知らなければどうなるでしょう? 純粋な知識には「知っている」と「まだ知らない」の2種類しかありません。

結果として、不正解が嫌で「答えない」を選択してしまう人がいます。XYZとチャレンジできる人が減っていくのは残念です。挑戦しようというマインドセットを持っていればXYZが正解からは遠いという学びを得ることができます。

たった一つの正解などないのが、人生。

人生という正解が一つではない問いに答えるときに、私が大事にしているのは「不正解は明確にある」ということです。言い換えると、答えを知らなくても正解に近づいていけるのです。挑戦をする中で体験として培った学びは、正解へと近づくための自分のスキルになっていくのです。

探究で、失敗を恐れずに自分なりの正解に近づくチャレンジを一緒にしていきましょう!

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