校長ブログ

校長 木内 淳詞 Junji Kiuchi

2018.11.26

『友だち幻想』

 現在、書店にこの本がたくさん置かれています。ご覧になられた方もいらっしゃると思います。
 実は、この本、最近出版された注目本ではありません。発売は2008年3月。もう10年以上前です。どちらかと言うと、ロングセラーになっています。
 私はたまたま発売されてすぐに書店で見つけて購入しましたが、「1ねんせいになった~ら~、1ねんせいになった~ら~、友だち100人できるかな~」という歌を歌っていた私にとっては、結構びっくりするような逆説的な表現もたくさんある本でした。何がきっかけなのか知りませんが、各種マスコミで近年採り上げられることが増えて、書店でも「話題の書」ということで推薦図書のコーナーに置かれていたり、よく売れている他の本と共に平積みされていることが多くなりました。
 私が一番共感したのは、友だちや職場の人との関係を、「フィーリング共有関係」ではなく、「ルール関係」で捉えた方が、楽に生きていけるということ。友だちは多くなくてもいい。本書で語られている内容を、私たちは学校や家庭においても、子供たちに教えてやるべきだと思います。私はFacebookを利用しており、有難いことに、友達になってくれえる人もいますが、別にFacebookでの友達の人数を増やすために努力はしていませんし、楽に付き合っていける人との関係を大切に利用しています。この本は、高校生の読者が多いようですが、大人の方にも十分読んでいただけます。よろしければどうぞ。