校長ブログ

校長 木内 淳詞 Junji Kiuchi

2018.09.05

高校38期生卒業記念品の防風林

 9月3日付けのブログで、ムカデ競走のことを話題にしました。その日の夕暮れ時に撮影した写真が、下の写真です。上は台風が去った9月5日に撮影したものです。撮影した時間帯が昼間と夕暮れ時という違いがありますし、撮影した角度にも少し差はあるのですが、何か違いにお気づきになりましたでしょうか?
 私はすぐに気づいたのですが、テニスコートの向こうに植わっている防風林が、上の写真ではスカスカになっているのです。実はこの樹は、高校38期生の卒業記念品として植えたものです。30年ほど前になるのですが、すぐに大きくなって、テニスコートやグランドで体育の授業を受けたり、クラブ活動に励む生徒を守ってくれていました。高校38期生は私が赴任して初めて担任をした学年で、初めて高校を送り出した学年ですので、この防風林にも少し特別な想いを持っていました。それ故に、台風後に校内で気になるところを見て回っているときに、すぐに「異変」に気づいたのだと思います。
 根こそぎ倒れたり、枯れてしまったりしたわけではないのですが、今まで私たちのことを風から守ってくれていた防風林が、今回の恐ろしい台風の風からも、私たちを守ってくれていたのだと考えると、切ない気持ちになりました。正直、日々防風林のことを考えたことなどほとんどなかったのですが、学校というのは、様々なところで、色々な人やモノに守られているのだと、改めて実感いたしました。