校長ブログ

校長 木内 淳詞 Junji Kiuchi

2022.03.18

『100年無敵の勉強法』

 この「ちくまQブックス」のシリーズ、私のお気に入りです。
 2021年9月に刊行がスタートし、第1期で10点が刊行されています。このブログでも、苫野一徳先生の『未来のきみを変える読書術』を紹介したのですが、やさしい言葉で深い内容を伝えてくれるシリーズですので、ぜひ親子で読んでいただきたいと思います。
 今回は、京都大学名誉教授の鎌田浩毅先生の『100年無敵の勉強法』。私たち大人にとっては耳が痛いような内容もあります。鎌田先生はド派手な服装で授業をされる方で、京大でも人気のある先生だと聞いていました。そのお人柄が本にも表れていますね。少しだけ引用しておきます。


 さて、勉強する目的は、多くの人が期待しているように、「学歴」とか「高収入」とか「名誉」ではありません。こうしたこととまったく無縁ではありませんが、この三つを目的にすると、実は勉強そのものが「死んで」しまうのです。
 勉強には「活きた勉強」と「死んだ勉強」の二つがあります。そしてみなさんには「活きた」勉強をしてほしいのです。というのは、「活きた勉強」はゼッタイに楽しいし、やっているうちにいつのまにか生きることが明るくなってくるからです。 
 その反対に、「死んだ勉強」はつまらないし、そもそも勉強することがキライになっていきます。よく大人になってから、「学校の勉強は無駄だった」と言う人がいますが、残念なことにその人にとって、勉強は「死んだ勉強」だったのだと思います。