校長ブログ

校長 木内 淳詞 Junji Kiuchi

2021.10.05

遠き山に日は落ちて

遠き山に 日は落ちて

遠き山に 日は落ちて
星は空を ちりばめぬ
今日の業(わざ)を なし終えて
心軽く 安らえば
風は涼し この夕べ
いざや 楽しき まどいせん
まどいせん

 本校の4階から望んだ西の空です。私の年代の人ですと、こんな夕空を見ると、この歌の歌詞が思い浮かぶという方も多いのではないでしょうか? 私の持論ですが、私たちは思春期にどんな景色を見て育ったかによって、人としての在り方に影響が出るように思います。私ですと、生駒山や東大寺の甍の向こうに見える若草山。鹿児島の人だと、桜島の景色は、たとえ故郷を離れていても、はっきりと記憶の中に留められていることでしょう。以前の安威の校舎からは、「遠き山に…」という感じの夕空を見ることはできませんでした。

 ところで、この歌詞の最後にある、「まどいせん」って何だろうと子供の頃には思っていました。大人になって「円居(まどい)せん」だとわかって、なるほどそれでキャンプの時に歌ってたのだな、と納得しました。丸くなって楽しい時を過ごすという感じでしょうか。「丸くなって」ということ自体も、今の子どもたちにどこまで通じるかな、と思いながらも、本校の中1で実践している「フォーラム」のことを思い出していました。