本校の探究のサイトに載せるからと、無茶苦茶カッコつけた写真を撮られ、いや、撮ってもらい、お気に入りのモノを訊かれました。お気に入りと言われても、私はたくさんのお気に入りがあるので困ってしまいます。音楽だけに絞って、かつ、「いずれの時期にか私の中でヘビーローテーション」だったCDを思いつきで挙げてみました。こうやってジャケットのCDを並べてみると、それはそれで違和感があったりするのです。これが自分の好きな音楽のすべてかと問われれば、いやいや、他にもたくさんある、と思ってしまいます。
　音楽のいいところは、一瞬にして気分を変えてくれるところでしょうか。また、いい曲・好きな曲は時代を超えて記憶に残ったり、「その時」の記憶と深く結びついたりします。もちろん、昔は好きだった曲が今聴くとそれほど訴えてこなかったりもしますが。
　昨年亡くなったアルフォンス・デーケン先生（上智大学名誉教授）は、自分が死ぬときには、マーラーの交響曲第2番「復活」を聴いていたいと、ある本に書かれていました。なんとなくわかります。私はマーラーの2番もいいけれど、9番もいいなと思っています。ちなみにデーケン先生は死生学の研究をされていた方で、著作も出ていますから、ぜひご一読ください。