校長ブログ

校長 木内 淳詞 Junji Kiuchi

2021.01.23

中学入学者手続きと「縁」について

 今日は、中学入試がD日程まで終了し、入学予定の方の手続きがありました。
 制服の採寸もあり、私が中学の担任をしていた頃の生徒たちの様子が蘇ってきました。入学当初は背が低くて、椅子に座ると脚が床につかず、ぶらんぶらんしていたのに、高校生になると私よりもずっと大きくなって見下ろしてきた生徒がいましたね。入学時は少し大きめの制服を選ぶことが多いのですが、すぐに制服が小さくなって、ズボンの丈も短くなったりして…
 今年も、中学入試や高校入試に関するイベントの場で、多くの「縁」のある方々と出会いました。小6の子どもさんの保護者となった卒業生にもお会いしましたし、卒業生のご兄弟がお子さんを連れてお見えになりましたし、個別相談の場で、「主人が卒業生で木内先生にお世話になったと聞いています」と言われたり。そういう縁のある方が、また学校にお見えになるだけでも嬉しいことです。ただ、すべてのお子さんが入学に至るというわけではありません。様々な理由で本校以外の学校を選択されることもあります。それがどんな理由であれ、残念ではありますが、仕方のないことです。やはりそれも「縁」なのですね。
 私は生徒たちに「ご縁を大切にしなさい」と教えてきました。人と人が出会うこと、また、一旦離れ離れになっても、出会いなおすこと、ご縁なのですね。もちろん、そのご縁がどういう形で継続されることになるのか、それはわかりません。一教員と卒業生がまた出会って、お子さんが入学してくれるなんて、なんと幸せなことでしょう。また、入学が決まる前に、少しお話ししただけなのに、「おかげさまで入学させていただくことになりました。ありがとうございます」と、わざわざ私に声をかけてくださる方。入試説明会の個別相談の場でお話しした方からは、「残念ながら息子は別の学校を受験することになりましたが、いい学校だと思った、校長先生もいい人やった、と言っています」という内容のお手紙をくださった方。入学に至った方とだけご縁があったわけではありません。また、どこかで出会いなおしができれば嬉しいです。また、入学が決まった皆さま。ご縁があったのだと思います。今はまだ、偶然築かれたご縁かもしれませんが、今後の学校生活を通して、卒業されるときには、この出会い、ご縁が必然であったと思えるように努力してまいります。ありがとうございました。