３学期の始業式を放送で行いました。新校舎になって、空調も効くので、本当はメインホールで全校生徒を集めて始業式・終業式を行いたいのですが、新型コロナウイルス感染症の状況が改善されないので仕方がありません。
　新型コロナウイルスが南極大陸にまで到達し、陽性者が出ている状況を考え、自分がよければそれでよいという考えが通用しない状況下にあることを伝えました。以前にブログに書いた小松左京氏の『復活の日』（1964年刊行）では、南極にいる人たちはウイルスから逃れることができたのですが、現在は地球全体に広がり、同時に世界中の人たちが苦しんでいます。他の人が、他国の人がウイルスに感染しても、自分には関係のないことだとすることはできません。自分は感染しても重症化するリスクが低いからかまわない、というわけにはいきません。利己的にふるまうことは自己の利益につながらないことを重ねて生徒に伝えました。
　放送室からは、教員だけではなく、生徒会の役員の中・高の生徒が代表して話をしました。二人とも本当にしっかりとした言葉を使い、全校の生徒に大切なことを伝えてくれました。次年度は、生徒たちの顔を見ながら、メッセージを伝えらえるような状況にしたいものです。