校長ブログ

校長 木内 淳詞 Junji Kiuchi

2020.08.01

表現コミュニケーションコース卒業公演

 昨日、表現コミュニケーションコースの卒業公演に行ってきました。例年はもっと早くに行われるのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で、この時期になってしまいました。また、いつもは学外の皆さまにもお越しいただいて、「卒業」公演の立会人になっていただくのですが、残念ながら、今回のオーディエンスは学内関係者のみということにさせていただきました。申し訳ございません。
 生徒たちは、高1で自画像公演、高2でダンス公演を経て、高3でダンスチームと演劇チームに分かれて卒業公演を行います。表現コミュニケーションコースの生徒たちの集大成というべき公演になります。生徒たちは、コロナ禍でたまっていたエネルギーを一気に吐き出したのか、ダンスチームも演劇チームも、最後まで持てる力を最大限に発揮して、本当にキラキラと輝いていました。最近少し疲れ気味の私も、生徒たちから力を与えてもらった気がします。
 私は、生徒たちの晴れ舞台の機会にしか立ち会っておりませんので、卒業公演に至るまでのプロセスを語る言葉を持ち合わせておりません。しかしながら、生徒たちの姿を見ておりますと、公演という「非日常」の姿を通して、その「日常」の姿を想像することができるように思いました。ライブのパフォーマンスの素晴らしいところは、まったく同じように再現できないということです。「この1回」にかける思い、それがオーディエンスに伝わってきます。昨日の公演と今日、明日の公演はまた違ったものになります。一方、「日常」は同じことの繰り返しに思えますが、これも同様にまったく同じ日というのはありません。生徒たちが昨日と同じ今日を生きていたとするならば、今日の公演はなかったことでしょう。
 そして、友だちとの出会い、入学時には偶然のものでしたが、今日しかないという日常を共に生きてきた友だちとの出会いを、卒業公演の後、また実際の高校卒業式の後には、偶然ではなく必然の出会いであったと思ってくれれば、私としてもこれ以上嬉しいことはありません。
 私は明日の日曜にの最後の公演にも立ち会います。高3の生徒たちだけでなく、上の写真のように下級生のスタッフも頑張ってますよ。