本校は中学が9クラス、高校が32クラス、合計で41クラスあります。41クラスあると、もちろん学年の色もあるのですが、様々なカラーが出ます。担任の色もありますが、同じ先生が担任しても、毎年同じ色のクラスになるとは限りません。それが面白いところです。やはり教育は「工業製品」を作ることよりも、農作物を育てる過程に似ています。同じようにすると工業製品ならほぼ同じものが出来上がります。しかしながら、農作物を育てるときは、同じように世話をしてもまったく同じようには育ちません。子どもたちも同様です。同じ親に育てられても、同じ教科担当が指導しても、同じ担任が受け持って同じようにクラス経営をしても、すべての生徒が同じようには育ちません。それだけ人を育てるということ、一人の子どもの成長に関わることは大変だし、難しいことだと思います。大切でやりがいのあることだとも言えます。
　写真は、中学1年A組の教室内にある掲示板です。「アミティエ」という名前が付けられています。担任の先生に尋ねると、生徒が名付けたのだそうです。アミティエはフランス語で友情という意味です。生徒の思いがこもった掲示板の愛称、これもクラスのカラーでしょうね。