スポーツコース「研修旅行」クロストーク

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スポーツコースでは高校2年次の2月、4泊5日の沖縄研修旅行に行ってきました。集大成としてのPA活動を始め、民泊体験やマリンスポーツなど現地ならではの体験を通して、新3年生としての心構えを固めてきました。
そこで、先生と生徒さんの皆さんにクロストークを通して研修旅行について語ってもらいました。

Q.研修旅行ということですが、修学旅行とは何か違うのですか?

研修旅行の大きなテーマは「対話」と「協働」です。来年度から3年生になる彼ら彼女らは、スポーツコースを引っ張るリーダーとして、また各クラブを引っ張る立場として組織を動かし、前に進めていくことになります。高2の集大成となるこの研修旅行では、それぞれの目指す一年後の理想の姿の実現に向けて、またチームの目標達成に向けて、PA(プロジェクトアドベンチャー)をはじめとした、さまざまな体験の中で対話と協働を繰り返し、たくさんの気づきを得ることを大切にしています。
PAは冒険の要素を取り入れ、体験学習を組織的に行う活動の一つです。安心してつながれる環境を提供し、一人ひとりが持っている力を発揮できる場を創出します。 挑戦や振り返りを通じて、主体性・協働性・思考力など、人としての可能性を引き出すプログラムとなっています。スポーツコースの生徒たちが競技を行う上で重要なチームワークを育成するための一環として取り組んできました。

Q.研修旅行に向けて皆さん、それぞれ目標を立てられたということですが、教えていただいてもいいですか?

色々なことに挑戦し、まずは個人として成長すること。そして、集団行動の中で各々の力を発揮してクラスの団結力を高め、チームとして成長すること。この2つを目標に、研修旅行での学びをクラブ活動に活かしたいと考えました。

私は、集団で行動する中で、自分の行動や発言の重要性を知ることを目標にしていました。クラス・個人として成長し、楽しみながら学びを得たいと思っていました。

私も4泊5日の集団生活や共通のプログラムを通して、自身やクラスの成長につなげ、高校学年として迎えるラストシーズンに向けてチームビルディングのヒントを得ることを目標にしていました。向き合う時間や考える時間を大切に、誰かに言われてやるのではなく、自分たちで能動的に振り返りをして行動することを大事にしました。

Q.では、実際にPAプログラムに挑戦してみて、どうでしたか?

1日目は正直ボロボロでした。1つも成功できなかったです。

皆が各々、自分の意見や考えをもとに行動してしまって、全然擦り合わせができていなかったように思います。

なので、リフレクションを通して、「共通認識」と相手にしっかりと届く伝え方や相手の反応を見て「対話」することに注力しました。私は、発言はそこまで積極的にはできていませんでしたが、皆の話をしっかり聞くことで、仲介役のような立ち回りができました。

1日目から2日目とチャレンジの回数を重ねる中で、PAの中身が濃くなっていったように思います。対話の質も良くなって、「自分の意見も言うけれど、他人の意見もきちんと聞く」というように、「自分が、自分が」だったのが、振り返りを通して、「これじゃダメだ」と気付いて「私はこう思ってた」など個々の気付きを共有して、皆で一つの答えを導けるように変化していきました。

Q.まさしく対話の賜物ですね。その振り返りの中で皆さん、自分の役割を認識されていったのですね。

はい。自分の役割や立ち回りを知ることで、対話中の余裕を持つことができました。それが相手を受け入れることにつながったと思います。自分は、声も大きいですし、周りからは熟慮せずに発言するタイプに見られがちですが、意外と考えて行動しています(笑)。俯瞰しながら皆を引っ張っていくことができればベストですね。

私は、とにかくリアクションを取るように意識していました。聞き役が多かった分、冷静に状況判断して場の雰囲気を上手く盛り立てることができたように思います。

私も自分からクラス全員に対して先導して発言するのは得意ではないので、前に立ってくれている人と他の生徒たちの擦り合わせをスムーズ行えるように気を配りました。意見を合わせて一つのものを作っていくときのパイプ役ですね。

Q.皆さん、それぞれに自分の長所を活かして協力し合うことで、PAを成功に導くことができたのですね。有意義な時間を過ごしたことがお話の中からも伝わってきました。
旅程としては、前半にPA活動、後半は民泊体験や大運動会・マリンスポーツ等が催行されたようですが、PA以外のプログラムで印象的だったものについても教えてください。

浜辺での運動会が印象的でした。やっぱりスポーツコースなので、勝負事には全員本気で臨むので白熱しました!思う存分楽しもうという雰囲気で、このクラスらしい良い運動会になったと思います。

私はハーリー体験です。最終日だったのですが、4チーム対抗で行いました。皆で協力して工夫しながらのハーリーは、研修旅行初日にはなかった一体感を感じられ、団結力も発揮できました。

確かに!PAの学びを一番活かせたのはハーリーですね。個人的にはバナナボートとシュノーケリングが楽しかったです。沖縄らしさを満喫できたので。

Q.先生から見て生徒さんたちの様子はいかがでしたか?

本当に盛り沢山の4泊5日だったと思います。生徒たちで企画実行した夜のレクリエーションも充実していましたし、全員が1分1秒を大切に現地での時間を過ごしていたと思います。
民泊も皆にとって良い経験になったように思います。生徒たちから「泊まりたい!」という意見が出て今年実施することになったんです。こちらもいくつかのチームに分かれて、それぞれのご家庭にお世話になりました。

民泊、楽しかったです!!毎食、沖縄の郷土料理を食べさせてもらいました。沖縄そば、イカ墨飯、海ぶどう、サーターアンダギーなど、ご飯が本当に美味しかったです!!!

Q.充実の研修旅行について、たっぷりとお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
では最後に総括&後輩の皆さんにアドバイスをもらえますか?

PAに関しては、恥ずかしいとかなしで男女協力すべきですね。あと研修旅行のリーダーを務めるのもお薦めです。大変なところもあるけれど、自分たちで考えた企画を実施できるし、細かい部分まで決められるので、楽しいと思います。お土産の一押しは、シークワーサーとパインのハイチュウです。

景色と料理が最高でした!現地でしかできない体験や食べられないものがたくさんあって、是非それを味わって欲しいです。

「全力で楽しもう」という気持ちが大事だと思います。いっぱい思い出に残るように心に焼き付けて、写真・動画とかもいっぱい撮って欲しいです。

とても思い出深い研修旅行になると共に、皆さん3年生という最高学年を迎えるにあたっての決意を新たにされたようです。それぞれの更なる活躍に期待が膨らみます。