一番知られたくないことが、一番誰かに知ってほしいこと
今日は、松原市立松原中学校で教員をしていらっしゃる藤井辰典先生をお迎えして講演をしていただきました。
普段、何気なく享受している環境は、実は「特権」であるということに気づくことから、その「特権」を得られない人たちに寄り添うことの大切を学びました。自分が簡単だと思っていることは「特権」(健康、家庭環境など)のおかげだったのではないか。その「特権」が生まれながらにして持てなかった人は、その人に原因があるわけではなく、社会の仕組みが原因なのではないか。そう考えることで隣にいる人に寄り添うことができるようになります。
また、藤井先生は中2で取り組んでいる「ミミすまPJ」にも触れ、「ミミすまPJ」と人権教育は決して自分たちから遠いテーマではなく「自分の生き方そのもの」であることを伝えてくださいました。
藤井先生がかつて信頼できる先生に誰にも言えなかったことを伝えた瞬間の経験をお話してくださいました。初めて自己開示をした際に相談した先生からの「言ってくれてありがとう」という一言でずっと抱えていた不安や悩みが解消されたそうです。その際に流した涙と安堵の経験は、「本当の受容」の力を生徒たちに教えてくれました。
「一番知られたくないことが、一番誰かに知ってほしいこと」
とても深いメッセージでした。





