
今年も安全祈願の日を迎えました。7月15日は安全祈願の日、その他の月の15日は安全確認の日としています。
この安全の日を設定した経緯はすでに書いていますのでここでは書きませんが、実は私の父親の命日が7月14日であるということも、安全祈願の日・確認の日に対する私の思いを強くしています。今日も教職員・生徒の代表者が卒業生の中崎宣弘さんの作品の前に集まって、お祈りをしました。祈るというと、宗教との関連を考える方が多いと思いますが、本校は宗教的なバックボーンがありません。ですので、宗教的な祈りではなく、あえて言うならば、私は芥川賞・ノーベル賞作家の大江健三郎氏の「信仰なき者の祈り」に近いものだと考えています。私のように特別な信仰を持たない者が自分とその周りのことについて問いを立てたり、答えを出そうとすることを大江は「祈り」と言い、自分で答えを出せなくても、あきらめずに追求することが祈りの本質だと考えたのですが、何だかこれからの教育に求められるものともつながっている気がします。
写真を見ると、中崎さんの作品の向こう側に、八束周吉先生のモニュメントが写っています。私が書いたことを巧まずして表現している写真になっていますね。