
卒業生にご案内をいただき、京都大学交響楽団の定期演奏会に行ってきました。彼女が所属しているとは知らず、思いがけないお誘いだったのですが、今回の大阪での公演が高槻の高槻城公園芸術文化劇場トリシマホールで行われることもあり、また、たまたま当日が私の誕生日であることもあり、勇んで出かけることにした次第です。
今回の客演指揮は飯森範親氏でした。飯森氏の話によると、お爺さんが兄弟交響楽団でチェロを担当されており、あの朝比奈隆氏がヴァイオリンを担当されていて、お爺さんからは、いつか京大交響楽団の指揮をしてやってくれと言われていたそうです。祖父の遺言が実現した、と嬉しそうに話されていました。私は歴史的な瞬間に立ち会ったということになりますね。
公演のメインは、マーラーの交響曲第1番ニ長調(新全集版)でした。多くの交響曲を生み出した作曲家の中でも、第1番がいまだに演奏会で演奏されるのは珍しいのだそうです。そして、京大交響楽団の定期演奏会でマーラーの交響曲を演奏するのは10回目だそうで、私が大学4年生の時に井上道義氏を客演指揮に迎えてマーラーの9番が演奏されたのを思い出しました。東京での特別演奏会で、私は東京までは行けず、CDで聴いた記憶があります。
最後のマーラーの1番の演奏が終わった後は、拍手喝采。さすが京大のオケですね。プロの演奏家ではありませんが、立派な演奏で感服いたしました。このチームの中でヴァイオリンの演奏を頑張っていた卒業生にもブラヴォーです。女性だからブラヴァかな、いや、とにかく素敵な演奏を聴けて大満足の夜でした。ありがとうございました。