6月が私に囁いた

 5月は、さわやかに晴れ上がった青空を背景に、一年のうちで一番快適に過ごせる月だという印象を持っているのですが、今年の5月はなんだか違いますね。GW頃には異常に暑くて、もう夏になったかと思えば、それ以降は結構涼しい日があったり、どんよりと曇る日も多かったりして、もう梅雨に入るのではないかと思われたのですが、天気予報によるとそれはまだのようです。むしろ、6月中旬に入梅という予報もあり、なんだかよくわからない、はっきりしない天候が続いています。

 個人的には、青空に白い雲が浮かんでいる風景が好きなもので、空を見上げながら歩くのが癖になっているのですが、なんだか足元から私を呼ぶ声がした気がしまして。よく見てみると、いつものクチナシの花が咲いていました。その横には薄い黄色の蕾まで見つけて、久しぶりに爽やかな気分に浸っておりました。しばらくその場に佇んで、写真を撮っていますと、怪訝そうな顔をして学生たちが通り過ぎていきます。「この花、何という名前か知ってますか?」と声をかけたい気持ちを抑え、一人中・高の校舎に戻ってきました。

 もう6月、あと1か月すると2025年も半分が終わるのですね。