2回目のスリランカ体験旅行

 今年もスリランカへの体験旅行の引率に行ってきました。

 昨年は、100名以上のグループを3つ編成して、スリランカ史上初の大規模学校教育旅行の受け入れとなって、歴史に名を残しました。今年は学年の生徒数が少なかったので、スリランカへ行った生徒は少し減ったのですが、それでも300名近くの生徒が参加しました。

 生徒たちの楽しそうな様子は、HPの学校からのお知らせにたくさん投稿していますので、そちらをご覧になってください。私のブログでは、今回の体験旅行でお世話になったスリランカの方を紹介します。

 一番上の写真の真ん中におられるのが、エシャンタ・アーリヤダーサさん。スプートニク・インターナショナルというNGOの経営する日本語学校で今年も学校交流でお世話になったのですが、エシャンタさんは、スプートニクスリランカ法人の理事長を務められており、昨年き引き続き、大変お世話になりました。2枚目の写真はスプートニクの日本語学校でお出迎えいただいた時のものです。エシャンタさんは日本への留学・滞在経験もあり、流暢な日本語を話されます。そして何より、彼が発する暖かな光のようなものが接している私たちを心地よくさせてくれる、何だか太陽のような人です。初めてお会いしたとは思えない方で、会った人は間違いなく彼のファンになってしまうことでしょう。私もその一人ですから。

 もう一人、上から3枚目の写真は、マヘンドラ・フェルナンドさん。昨年、私が引率したスリランカ第2グループで現地ガイドを務めていただいた方です。通称「マンさん」。日本語が流暢で、とても気さくな方です。もちろん、スリランカの多くの人が話すシンハラ語を話されるのですが、日本におられた経験もあって、日本語も、そしてドイツ人の方とはドイツ語でしゃべっておられましたね。私より一つ年上で、すっかりお友達になってしまいました。今年もぜひマヘンドラさんを私のグループのガイドさんに、とお願いして、再会がかないました。シンハラ語は文法構造が日本語と似ているらしく、結構短時間で日本語をしゃべれるようになる人が多いと聞きました。

 このように、私がスリランカを気に入ったのは、たくさんの要素があるのですが、やはり「人」の温かさです。学校交流においても、生徒たちの目の輝きが素晴らしいと思いました。

 そして、私が昨年の体験旅行時に興味を持ったのが、第2代大統領のジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ氏です。ジャヤワルダナ氏はセイロン(当時のスリランカ)の外務大臣を務めていた時に、1951年のサンフランシスコ講和会議で、Hatred ceases not by hatred but by love. 「憎悪は憎悪によってではなく、愛によって終わるのである」という仏陀の言葉を引用して、日本からの賠償を放棄し、日本を国際社会の一員として迎え入れることを訴えました。スリランカにおいて、日本から来た人たちをとても大切にしてくれていることを感じましたが、そのたびに私はジャヤワルダナ氏の顔を思い浮かべるのです。来年の体験旅行はどのコースに同行するかわかりませんが、もし行けたら、ジャヤワルダナ氏の記念館にもう一度行ってみたいと思っています。

 スリランカの皆さま、お世話になった業者の皆さま、今年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。