高2の探究の授業時間に、生徒と共に、学校の近くにある株式会社トリーカの本社に行ってきました。岩村社長から、会社の商品開発とか新規事業について本校の生徒に関わらせていただくというご提案を頂戴したのです。
　株式会社トリーカはワコールのグループ企業として、茨木に本社を置き、鳥取を中心として8つの生産拠点を持って事業展開をされています。会社ができたのが1961年、岩村社長がお生まれになったのも、同じく1961年。しかも鳥取生まれということで、ご自身とトリーカという会社のつながりに運命的なものを感じると仰っていました。
　経営理念は、HPにはこんなふうに書かれています。

トリーカは一針入魂の精神を経営にいかします
　・私たちは女性美支援のものづくり事業を通して社会に貢献します
　・私たちは一人一人が主体的に仕事に取り組み成果を創造します
　・私たちは笑顔で働ける職場を全員の力でつくります

　岩村社長のお話しで、生徒たちにぜひ記憶しておいてほしいのが、「やはり社会貢献というのが会社の目的です」という言葉です。生徒たちの多くは、企業の「目的」は利潤の追求だと考えているでしょう。しかし、「目的」と「目標」は異なります。目標には「標」（しるべ）という文字があるように、目的に到達する前の経由地や手段を表します。利潤の追求は、会社組織が継続的に事業を展開できるための手段です。目的はもっと大きな社会的使命とか存在理由とかに関わります。私たち私学にとっては、建学の精神とか学校理念というものに等しいと言えます。
　生徒たちが関わらせていただく商品開発とか新規事業も、もちろん会社の理念から落とし込まれたものであらねばなりません。
　生徒たちは、そのことを念頭において、その柔らかい頭でどのような提案をしてくれるのでしょう。成果についても、ブログでご紹介できるようにしたいですね。