校長ブログ

校長 木内 淳詞 Junji Kiuchi

2022.06.19

表現コミュニケーションコース7期生 卒業公演

 本日は、表現コミュニケーションコース7期生の卒業公演を観ました。
 いつも通り、高3の生徒たちがダンスチームと演技チームに分かれて、演出の先生と共に作品を作り上げていくのがこの卒業公演となります。
 ダンス作品のテーマは、『堆積ーAccumulations』。1時間以上の時間を、踊りきるということ、これだけでも、お疲れさま、と声をかけたくなるのですが、この作品の題材として扱われている原発のことだとか、戦争やジェンダーについて生徒はどんなことを感じて踊っているのか、ということに関心を持ちました。堆積というタイトルもいろいろなことを考えさせるもので、「今、ここ」でしか頑張れない私たちが積み重ねてきたものがまた今の私たちであり、それを大事にして生徒たちは作品に取り組んできたのだと考えました。
 演劇作品のテーマは、『発掘!きせきのいせき』。いきなり、埴輪が出てきて歌って踊り出すのでびっくりしましたが、ダンスのテーマとの重なりも感じられて、エンターテインメント性も十分備えていて、あっという間に時間が過ぎていきました。18歳成人についてのテーマが芝居を貫いており、生徒たちの混乱・期待・不安などが感じられました。そして、堆積→発掘ということをイメージすると、生徒たちが1年次に取り組んだ、「自画像公演」のことが思い出されました。その中で自分を深掘りすることで、自分の弱さも弱点もさらけ出したうえで、前に進んできた生徒たちのまさに「卒業」公演。両チームとも力を出し切った公演だったと思います。
 ダンス作品では、鈴木ユキオ先生、演劇作品では、野上絹代先生にお世話になりました。生徒たちの良さを引き出し、共に苦労していただきましたこと、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。