校長ブログ

校長 木内 淳詞 Junji Kiuchi

2021.11.26

なぜ中学受験するのか?

『なぜ中学受験するのか?』という本が書店に並んでいます。
 少し前に紹介した、教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏の新刊本です。この本の冒頭部分に、おおた氏の中学受験に関する考えが示されています。

 中学受験の何をメリットと感じるか、何をデメリットと感じるかにそのひとの教育観、幸福感、人生観などの価値観が表れる

 なるほど、仰る通りですね。本の内容を詳細に論じることはしませんが、各章の見出しの言葉を見るだけでも、興味をひくものがたくさんあります。私が気になったところを少しだけ挙げておきますので、実際には本の中でご確認いただけると幸いです。

・"いい大学”に行けるのはおまけ
・高校募集を始める私立校が増えている
・学校に特有の非認知能力のブレンド
・カリキュラムでは学校の違いは出ない
・大切なのはシラバスよりハビトゥス
・自分がすごす環境のにおいを選ぶ
・子どもに損得勘定を刷り込むな
・ビジネスでの成功と人生の幸せは別物
・教育の受益者は被教育者のみではない
・メリトクラシーにご用心
・目先の偏差値のために失うもの
・親の未熟さがあぶり出される
・大切なのは「答え」よりも「問い」
・親が頑張る中学受験の弊害
・正解は子どもが知っている
・「待つ」とは「もう焦らない」と決めること

 ちょっと書きすぎてしまいましたかね。ぜひお読みください。