ベスト８進出をかけた清教学園戦は、残念ながら7対11での敗戦でした。相手はエラーや四球が少なく、バントもきっちりと1球で決めるという、非常によく鍛えられたチームで、私たちがお手本にすべき点がたくさんあったように思います。
　夏の高校野球は日本全国の4,000校以上が参加する一大イベントですが、そのうち1回も負けずに大会を終えるのは1校だけです。残りすべての学校が、負けて大会を終えることになります。それでもなお、多くの生徒がクラブ活動に関わり、教員も保護者の方も暑いカンカン照りの中を球場まで足を運ぶのは、負けの中にもそれなりの教育効果があると認めているからなのでしょう。負けた学校にもねぎらいの拍手が沸き起こり、よく頑張った、という声がかかります。この様子を見ると、やはり教育はそのプロセスを評価する姿勢を失ってはいけないのだと思います。
　選手の皆さん、お疲れさまでした。勝つことからも負けることからも学ぶことができた皆さんは、この夏の経験からも多くのことを学んだのだと思います。また、応援いただいた関係者の皆さま、本当にありがとうございました。