校長ブログ

校長 木内 淳詞 Junji Kiuchi

2021.03.02

高校卒業式

 高校69期生の卒業式が終わりました。
 緊急事態宣言が解除されたものの、これからまだ大学の入学試験を受ける生徒もたくさんいることを踏まえ、保護者の皆さまにはメインホールに列席していただくのではなく、校舎内の教室でライブ中継をご覧いただく形をとりました。私としましては、保護者の方々には、できるだけ同席していただいて、生徒たちの成長した様子を見ていただきたいと考えていたのですが、やはり高校生の人数が多く、苦渋の決断をいたしました。
 在校生の列席もなく、飾り付けは教室内のみ、ということで、卒業生の皆さんには寂しい思いをさせたかもしれません。にもかかわらず、また、例年の「予行」もなしで式に臨んだにも関わらず、追手門学院高校の卒業生として立派な姿を見せてくれたことは、本当に嬉しく思いました。
 大阪北部地震や大きな台風を経験したり、大学入試のシステムが変更されていく過渡期の学年となったり、またそのシステムが大人の都合で結局とりやめになったり、ということで自分たちがコントロールできない外部環境に翻弄された感のある学年でした。しかしながら、ある意味では私たち以上に制限された環境下で、たくましく課題を乗り切ってくれたように思います。先の見えない時代において、私たちに手本を見せてくれた69期生に敬意を表したいと思います。
 ご卒業おめでとうございます。今後、卒業生同士、また、私たちとも素敵な「出会い直し」の機会が訪れることを願っています。