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表現で外側に、探究では内側に。
意識を向けて強みを養う。
私はグループワークに重きを置くこの学校の学習スタイルに興味を持ち、追手門への進学を決心しました。その中で『創造コース』を選択したのは、昔から人と話すことが好きだったから。またこのコースは設立されたばかりで私の代が１期生だということも理由のひとつです。先輩たちがいない環境で、正直不安もありましたが、新しいことができるというワクワクの方が大きかったですね。創造コースでは通常の教科に加えて『表現』という科目があります。これは身体や声を用いたアウトプットを通して他者への理解を深めることを目的とした授業です。身体を動かすという点では、体育と少し似ていますが、体育では身体能力が、表現ではコミュニケーション能力が養えるという違いがあります。
今、探究では108個の「地味に嫌なこと」を見つけ、その課題点をアートにするというプロジェクトをやっています。たとえば「切った爪がどこかにいってしまう」とか「靴紐がやたらほどける」といったほんの些細なことにまで目を向けながら必死に探しましたが、それでも私が見つけられたのはまだ70個程度。これまで自分自身にきちんと関心を持てていなかったことが分かりました。このように『表現』では自分の周りの人を理解することを、『探究』では自分自身や自分に関わるできごとについて深く追求できています。その結果、ものごとに対してより柔軟な考え方ができるようになり、また新しい気づきも得られるようになりました。例えばこれは最近わかったことなのですが、私は人のいいところを見つけるのが得意みたいです。もしかすると、この学校に入ったからこそ身についた強みなのかも知れません。
柔軟な考え方や、
新しい気づきも
得られるようになった。
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どんなことでもとりあえず挑戦。
もっともっと自分の可能性を広げたい。
他の人と比べて好奇心が旺盛なところが私の長所のひとつ。例えば創造コースでは、定期的にさまざまな課外活動の募集があって、私は持ち前の「どんなことでも、とりあえずやってみたい」精神で、そういったプログラムにも積極的に応募してきました。先日は、約10名のメンバーと一緒に東京に行って、企業の方と一緒に商品開発を行うプロジェクトに参加。そこで、ひとつの商品が出来上がるまでには、つくり手の思いはもちろん、消費者のことも深く考えられているということを知りました。このように学校内での取り組みだけでなく、外部の方と関わることで、より幅広い視点で物事を捉えられるようになったと思います。世の中にはワクワクすることがまだまだたくさんあるはず。そんな機会をもらえるなら、私は全力で挑んでいきたいですね。
私は５歳の頃から幼稚園の先生になるという夢を持っています。きっかけは年長の時の担任の先生が大好きだったこと。それがいつからか自分の目標へと変わっていきます。その夢の実現に向けて、小学生になってからも、夏休みには自分が通っていた幼稚園に行って、保育のお手伝いをしていました。ただし追手門に入ってからは、これまで知らなかったさまざまな価値観があるということに気づきます。だから今は、自分の将来を「幼稚園の先生になる」だけに決めてしまわず、もっともっと自分の可能性を広げたいと思えるようになりました。残された高校生活ではここでしかできない学びを、そして私だからこそできる経験を、これまで以上にたくさんしていきたいですね。
世の中には
ワクワクすることが
まだまだたくさんあるはず。
