MARUGOU ACTIVITY丸郷活動

特徴

異なる学年でつくりあげられる班の中で、
生徒どうしが一緒に行動することによって、
互いの学びを深めます。

「丸郷活動」は、本学院創設者・高島鞆之助の出身である薩摩藩伝統の「郷中教育」という縦割り教育を基にしています。上級生が下級生をリードしながら、話し合ったり、行動を共にしたりすることで、人間関係を築きながら、生徒の自己成長を図ります。

成長が深まる4つの要素

生徒自身が活動の中で自ら考え、
協力する学びの場

学年を超えて交流することで、経験や知識が共有されるとともに、上級生はリーダーシップを発揮し、下級生は協力することの大切さを学べます。この交流からは、個人の成長だけでなく、学校全体の結束力が高まり、共に学び合う喜びが生まれます。学年を超えた友情や信頼が育まれ、安心できる学習環境の基盤の上で、自己表現やチームワークを磨く機会が得られます。

ACTIVITY 01

宿泊行事

中学1年生と2年生が協力して取り組むキャンプ活動では、家具作りや森の中での秘密基地づくりに挑戦します。「失敗を恐れずチャレンジする」「自分で役割を見つけて行動する」ことを大切に、仲間とともに成長できる貴重な機会です。この活動を通じて生徒たちは、創意工夫や主体性、そしてチームワークを身につけ、目標を達成したときの充実感は、心に深く刻まれる思い出となります。

ACTIVITY 02

プロジェクト
アドベンチャー(PA)

生徒たちが「自分の世界を広げ、深める」ことを目指し、PA(プロジェクトアドベンチャー)の手法を用いて他者と協働し、課題を乗り越える過程を経験させる取り組みです。この活動を通じて、生徒たちは協働の大切さを学び、内省し、自己理解を深めます。

PICK UP!

  • 自分への理解が深まる

    アクティビティを振り返ることで、自分の振る舞いや思考のクセが分かります。

  • 自分で挑戦を選び取る

    集団の中でどんな役割を担うのかを決定し挑戦することで、主体性が育まれます。

  • 異学年で学ぶ場となる

    同質な集団の中では分からないことに気づいて、もう一つの居場所が生まれます。

ACTIVITY 03

新入生歓迎会

入学してすぐに行われる新入生歓迎会では、先輩たちが一から行事を考え、インタビューや楽しいゲームを通じて仲を深めます。ここで築かれる仲間意識や信頼は、学校生活の基盤となります。新入生は笑顔と共に学校生活をスタートさせ、先輩との絆を感じながら成長していくことができます。

TEACHER’S NOTE

丸郷活動について

学年の垣根を越えて交流する丸郷活動は、生徒たちにとって大きな学びの場であると考えています。また教員にとっても、普段の授業だけでは見てとれない生徒の成長を実感できる貴重な機会となっています。同じ学年の集団においてはそれほど積極的に行動しない生徒であっても、丸郷活動の際にはいきいきと活動している姿が見られることもあります。以前、ある生徒にこの活動の意義を尋ねると、「多様な価値観にふれることができるところ」と答えてくれました。この言葉は今も強く印象に残っています。生徒から直接このような言葉を聞くことができ、驚きとともに感動を覚えました。追手門学院中学校の伝統として今後も続けていきたい活動の一つです。

生徒インタビュー

学年を超えて学ぶ、
協力の楽しさと大切さ

丸郷教育では、違う学年の生徒と協力しながら活動する機会が多く、新鮮な発見がありました。今年、私たちの班は「広報」を担当して、学校の魅力を発信するための動画を制作し、CMの撮影や編集にチャレンジしました。1年生、2年生の子たちと一緒に活動する中で、相手の意見を尊重しながら話す大切さや、伝え方を工夫することの重要性を実感しました。また、自分が1年生だったときには、先輩たちの姿勢から学ぶことも多く、自然と積極的に行動する姿勢が身に付きました。これからもたくさんの人と協力しながら、自分の力を伸ばしていきたいと思います。

高校特選SSコース1年(特進Sコース出身)