本日期末考査終了後、中学1年生から高校3年生の希望者30名と、本校の隣の大学敷地での太田遺跡・太田廃寺跡の発掘調査見学会に行ってきました。

この会は、中高生にとって発掘現場を間近で見ることのできる貴重な機会として、今回特別に開催していただいたものです。

見学会では大阪府文化財センターや茨木市教育委員会の方に、遺構を実際に見ながらその地に昔あった建物やくらしの説明を伺いました。

ほんの２メートル地面を掘ることによって江戸時代、鎌倉時代、平安時代の地層を見ることができること、その調査工事の実際の方法についても教えていただきました。

生徒たちは現地での説明に聞き入りながら、自分たちが普段学んでいる場所で、確かに生きていた昔の人びとのくらしを想像していました。

また現場のあちこちで工事担当の方に質問する場面がたくさん見られました。

現場見学終了後はこれまでの工事で出土した弥生時代の甕や市所蔵の円筒埴輪など、貴重な遺物を直接見たり触ったりできる機会もつくっていただきました。

特に円筒埴輪は大人気で、多くの生徒が大きな埴輪を抱いての記念撮影！

いままさに調査中の発掘現場を見ることのできた経験は、生徒にとって大きな学びになったことと思います。担当者の方もおっしゃっていたように、いろいろな知識・技能をもった方々が連携し、様々な作業を積み重ねて自分たちのルーツを少しづつ丁寧に調べていくことの大変さとその崇高さを感じたことだと思います。

この機会を通じて考古学や歴史学・土木工学に興味をもつ人が出てくれば幸いです。