オーストラリア語学研修その7
オーストラリア語学研修7日目の様子をお知らせします。
昨日の夕方、ちょっとした出来事がありました。
授業中のはずの時間に中庭がざわざわとするので出てみると、生徒たちが椅子を持ってどこかへ向かっています。
どうやら午前中歩きどおしで疲れた生徒たちのために、フルーツバスケットをしようということのようです。
オールイングリッシュですから、質問は「Have you ever been~」から始めねばなりません。
椅子を目掛けて走る生徒たち。
盛り上がり、賑やかな声が響くようになった頃に悲劇は起こりました。
腰かけた弾みで、プラスチックの椅子の脚が折れてしまったのです。
幸いにも生徒さんにけがはありませんでしたが。
生徒たちが帰った後、恐る恐る管理人さんに訳を話すと、笑って許してくださいましたが、本当にすみませんでした。
こんなことは、タイミングと勢いの問題に過ぎないのに、肩を落として帰った件の生徒さんにも悪いことをしてしまいました。
今朝、車から降りてきた生徒さんが、何やら箱を抱えています。
ファミリーが、募金を募って弁償しなさいと笑いながら一緒にこしらえてくださったものだそうです。
これには教員一同心を打たれました。
せっかく作ってくれたものなので何かに使おう、ということで、内緒の用向きで1ドルずつ集めることにしました。
何に使うかは、明日にでもまたご紹介できるかと思います。
今日は、午前中は授業。
午後からはアボリジナルの文化や歴史を学びます。
ヨーロッパ人が入植した時、一説には100万人をこえるアボリジナルがオーストラリアに住んでいたといいます。
100年で人口が10分の1に減り、様々なものを奪われ、アボリジナルの人々は長く苦しい時代を過ごします。
2000年、シドニーオリンピックでのキャシー・フリーマンの姿は、多くの人に感動を呼びました。
しかし同時に、彼女が聖火ランナーをつとめたことが賛否両論を呼び起こしたことを思い出せば、ここでの学びは単なる歴史ではなく同時代的な問題なのだと言えます。
アボリジナルが用いる管楽器ディジュリドゥ。
ユーカリの木から作られた細長い筒状の楽器で、息の吹き込み方、反響のさせ方によって様々な音色を奏でます。
生徒さんたちも思わず感嘆の声をあげていました。
写真のブレッドさんから説明を受けたあと、ブーメランとダンスのアクティビティを行います。
風が吹くと肌寒さを感じるものの、よく晴れた青空にブーメランが舞い上がります。
天候に恵まれ、今年の語学研修では晴れが続いています。
風が強すぎるとブーメランが中止だと聞いていたので、体験してもらうことができて本当によかったです。
日々の取り組みが、生徒さんたちにとって思い出に残るものとなることを願ってやみません。
ごめんなさい。
お世話になっている先生の紹介を、まだしていませんでした。
前列左からJan先生、Tania先生、Shella先生、Jessie先生です。
ココベイ・リゾートで授業を行うのは明日金曜日が最後となります。
(明日以降も日替わりで帯同して下さいますが)
4人の先生方ともひとまずお別れです。
語学研修も折り返しの日を迎えました。
1日1日、1時間1時間を大切に過ごしましょう。