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2021.07.28

【水球部】インターハイへ

激戦の近畿大会

日中の平均気温が34度を超えた西京極駅の周辺は、高校野球京都予選を観戦する人たちで俄かに活気づいていました。
その傍ら、京都アクアリーナでは水球の近畿大会がひっそりと幕を開ける。
創設初年度の本校は、選手8人。この日のために全てを準備してきたメンバーは、大会参加校中、最も少ない人数でした。

3位決定戦

水球は約50分間を泳ぎ続ける非常にハードな競技。にも拘わらず、少ない選手層であるが故に交代がほとんどできない中、必死に勝ち進み、臨んだ本校にとっての最終戦。
これまでに増して緊張が高まると、ヒリヒリした空気が身体を圧迫しながら、今、自分がココに居るってことを実感させる、そんな奇妙な感覚に襲われます。

電光石火!

経験が豊富で試合巧者の各チームとの戦いは、小さなことでもゲームの流れが変わる、気まぐれな賽の目のよう。それがどちらに転ぶのか、知っているんだったら誰か教えて欲しい、そんな展開が続きます。
一瞬も気を抜けない攻防が続くその刹那、サイドからのパスが通るや、放たれた電光石火のシュートが相手キーパーの長い手をかすめてゴールネットに突き刺さると、無観客の会場が、聞こえないはずの声援で揺れました。
開始からちょうど52分を時計の針が指した時、今まで聞いた中で一番心地良いホイッスルの音が、ガード越しの右耳から通り抜けました。

でも、水球って・・

規模の大きな大会への出場や勝利などが決まった際、
「でも水球って、競技人口が少ないもんね?」
と言われることも少なくありません。
それは「だから、勝ち進むのなんて簡単でしょ?」という二の句を想起させるように。
そう思った人も、思わなかった人も、興味があれば今からでも遅くはありません。ぜひ、本クラブを覗きに来てください。
そこには、想像を絶する練習と、かけがえのない充実感がきっとあります。

世界で一番アツイ夏

8/16に、大阪から約430キロ離れた全国大会が行われる長野へ。
強く照り付ける日差しと夕立ち、肌を撫でる8月の風。
大会までの二週間半、束の間の花火大会にすら行く暇がない彼らとこのチームはきっと、強く、そしてしなやかに、また成長するはずです。
そう、彼らの夏は、まだ始まったばかりなのだから。
多くの方々、応援、ありがとうございました。
そして、これからもご声援、よろしくお願いします。 
(水球部顧問)