校長ブログ

校長 木内 淳詞 Junji Kiuchi

2020.06.18

大阪北部地震から2年

 6月18日、大阪北部地震から2年が経過しました。
 写真は、地震の後の教科の研究室の様子です。生物室では、安威川で採取した生物の標本を保存していましたが、それらもことごとく瓶が割れ、様子を見に行くと、独特のにおいが部屋に充満していました。幸い、貴重な生物の標本だということで、博物館等に引き取っていただくことができました。
 2年前の6月18日、8時前に地震が起こり、本校ではグラウンドに生徒たちを集めました。自転車通学の生徒や保護者のお迎えが可能な生徒は、担任が確認をして帰宅させましたが、大変だったのが、バスや電車で通学している生徒たちをどうやって帰宅させるかでした。スクールバスのターミナルまで送っても、電車が完全にストップしていましたので、最寄りの駅まで帰ることができない生徒がたくさんいました。お迎えに来てもらえる生徒は少しずつ帰っていきましたが、最終的にはスクールバスを手配して、京都・滋賀方面、大阪市内方面等に分かれて、自宅の最寄り駅で降ろすということで、帰宅してもらいました。
 その後約1週間休校として、校舎の安全性を確かめ、大学のご支援ももらてなんとか2018年度の授業を進めていきました。振り返ってみれば、2年前も大変でした。今年度の新型コロナウイルス感染症のことも大変ですが、今後の学校は、毎年のように大変なことが起こって、それをどう解決していくかということを考え、実践していくことを求められるということを覚悟せねばなりません。今日のような、記憶に留めておかねばならない日に、私たちはその覚悟の気持ちを更新していく必要があるのだと思います。私もまた、覚悟の気持ちを更新いたしました。